「走れメロス」の読解における対話的活動の効果 : 対話的で深い学びを実現する授業とは

2017 
本研究の目的は,「走れメロス」(太宰治著)の学習過程の中で,授業のどのような場面でどのような対話的活動をさせることが深い学びにつながるのかを,論じ合う対話「討論」を取り入れながらその効果を明らかにすることである。本研究は昨年度から,議論を通じて思考・理解を深めることができるという観点から,ペアやグループでの対話的活動を,自分の意見とは異なる多様な意見の存在を認識し,相互に取り入れ集団としての学習力を高められるよう意識して行った。意見が対立する場合は討論を用いて読み深め,それ以外は毎時間全体やペアなどの意見交流を取り入れていった。その結果,読みの深まりや多様化を見とることができ,昨年度と比較しながら,討論を取り入れた対話的活動の効果があることが確認できた。
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