How to Set Surface Drifting Time of Profiling Floats to Obtain Profile Data with Less Observational Deficiency

2005 
プロファイリングフロートで得られる観測データの鉛直分解能は, Argos通信の処理能力に制約される。欠損のない観測プロファイルを得るためには, 多数に分割されたデータの全てを受信する必要がある。そのためにはフロートの通信時間(海面漂流時間)を長くしなければならないが, これは同時にフロート観測にとって深刻な問題を引き起こしうる。本稿では, 観測プロファイルに欠損が出現する割合(プロファイル欠損率)を統計的に求め, 調節すべき海面漂流時間とデータ量の基準を示した。プロファイル欠損率の理論値を正確に推定するためには, フロート展開域におけるデータ受信確率の正確な値を用いることが肝要である。データ受信確率は高緯度ほど高く, 同緯度では大陸から離れるほど高くなる傾向がある。データ量を固定して海面漂流時間だけを短くすると, データ受信確率の値によらずプロファイル欠損率は約3~5%を境として急速に増大した。欠損プロファイルの予期せぬ頻発を避けるために, プロファイル欠損率が3%以下になるようにフロートの海面漂流時間を設定すべきである。具体的には, 2005年4月現在と同様に5機のArgos衛星が稼働している場合, メッセージブロック数が24の場合は9時間以上, 同16の場合は6時間以上の海面漂流時間が必要である。
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