Special Articles on Organic and Inorganic Optical Materials. Heavy-Atom Solvent Effects on the Photochromism of Spirooxazine.
1992
臭素やヨウ素のような重原子に置換された溶媒存在下での光反応プロセスでは項間交差(S1→T1)が促進され,励起三重項(S1)からの反応が抑制されたり,励起三重項(T1)から反応が促進されたりする重原子溶媒効果が知られている。本研究では,1,3,3-trimethylspiro[indoline-2,3'[3H]naphth[2,1-b][1,4]oxazine]のシクロヘキサン中のホトクロミズムに与える重原子溶媒効果を検討した。重原子溶媒として用いたハロゲン化アルキルの濃度上昇にともなって,ホトクロミズムにともなうメロシアニンの生成は抑欄された。シクロヘキサン中の重原子溶媒の濃度と,550nmにおける吸光度の差から計算されるメロシアニン生成の相対量子収率の比との関係を表すStern-V'almerプロヅトは,直線関係を示した。得られたデータから重原子溶媒存在下におけるスピロオキサジンの光反応機構を提案した。また,重原子置換基(ハロゲン置換基)に対する挙動を調べるために種々のハロゲソ化アルキルについて調べた結果,重原子置換基の原子量増加に従ってメロシアニンの生成は強く抑制されることがわかった。
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