Average split times and segment times by race time, body height, and wind speed in men's 100-m sprint
2015
【要 旨】 本研究の目的は,男子競技者を対象に 100m 走の記録,身長,および風速と,通過時間および区間 時間との関係を検証し,記録・身長・風速別の標準通過時間および標準区間時間を算出する推定式を 作成することであった.日本人男子競技者 112 名(記録範囲は 10.05―11.06s,身長範囲は 1.64―1.88m,風速範囲は−2.2 +2.0m/s)の 100m 走を撮影し,30m 地点,60m 地点,および 90m 地 点の通過時間と,30m 地点から 60m 地点,60m 地点から 90m 地点,および 90m 地点からゴール地点ま での区間時間を測定した.ステップワイズ法による重回帰分析の結果,100m 走の記録・身長・風速別の 標準通過時間および標準区間時間を算出する重回帰式が作成された.このことは,記録だけでなく身 長および風速に留意して,100m 走のレース展開を評価することの重要性を示唆している.これらの重回 帰式を用いて,競技者のレース展開の特徴を,より具体的かつ正確に示すことができる.また,コーチや 競技者は重回帰式を利用すれば,身長別に目標記録を達成するために必要な通過時間および区間時 間を想定しながら,競技者のトレーニングを進めることが可能になる.
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