Macro-scale Modelling of Shortwave Radiative Flux over Land Surface with Undulation

1997 
大気-陸域相互作用過程は気候システムにおいて重要な役割を果たしているが,地表面の持つ多様性・不均一性ゆえに地表面水文プロセスを気候モデル中に組み込むことは非常に困難であるとされている.また,陸面での短波放射フラックスは蒸発や融雪などの水文現象を引き起こす主な熱源であることから,GCMの陸面スキームの改良を目的とした水文モデルのアップスケーリングのためには,GCMグリッドスケールのような広域・不均一場における領域平均短波放射フラックスの算定手法を確立する必要がある. 本研究の目的は,起伏を伴う地表面に入射する短波放射フラックスの領域平均化手法を開発し,その適用性の検証を行うことである.ある斜面に入射する直達光の強さを表現する指標として,斜面の勾配,向きの関数として表現される受光係数を用い,さらにその算定式において斜面勾配・向きの分布を導入したうえで式を平均化することにより,領域平均化された受光係数(マクロ受光係数)算定式を導出した.また,この導出された式を蒸発および融雪計算に適用することにより,この手法の妥当性の検証および対象とする領域内の起伏量が蒸発や融雪などの水文現象へ与える影響の評価を行った.
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