反芻胃粘膜の酵素活性 : I. Carbamyl phosphate synthetaseおよびOrnithine transcarbamylaseの検索
1969
反倒胃粘膜におけるアンモニアとその関連物質の代謝の可能性を明確にする目的で,Carbamylphosphatesynthetase(CPS)およびOrnithinetranscarbamylasc(OTC)を山羊について検索した.山羊の第一胃粘膜は,CPSの活性は示さないが OTCの活性を示し,カルバミル・リン酸およびオルニチンの存在下で,チトルリンを生成した.しかし第一胃粘膜の示すOTCの活性は著しく低く,肝の示す活性のおおよそl/1,000であった.実験結果から,反倒胃粘膜では,アンモニア→カルバミル・リノ酸→チトルリンの代謝がおこなわれる可能性は少ないと考えられた.
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