部分的脾動脈塞栓術後にペグインターフェロン・リバビリン併用療法を施行し,ウイルス学的著効が得られたC型肝硬変3例

2011 
部分的脾動脈塞栓術(partial splenic embolization:PSE)後にペグインターフェロン・リバビリン(PEG-IFNα2b/RBV)併用療法を施行し,ウイルス学的著効(sustained virological response:SVR)が得られたC型肝硬変3例を経験した.全症例において経過中に肝細胞癌の合併を認め,ラジオ波(radiofrequency ablation:RFA)による治療を行った.2例は無再発生存中であるが,1例は門脈腫瘍栓を合併し,急速な癌の進展により死亡した.C型肝硬変でSVRとなった場合,肝線維化は徐々に改善し,肝発癌抑制効果が期待される.しかし既に微小な癌細胞が存在することが多く,SVR後も厳密な画像検査が必要不可欠と思われた.PSEは血小板数を著明に改善し,PEG-IFNα2b/RBV療法を完遂する上で極めて有用であった.
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