幼小中一貫校における通教科的能力を位置づけた国語科の学習開発 : 仲間とともに課題解決に向けて学習を進め,言語感覚を豊かにし,自分の生き方についても考える子どもの育成
2016
本研究は,幼小中一貫校としての特色を生かして,通教科的能力を位置付けた国語科の学習開発を行うことによって,新領域「希望(のぞみ)」との関連を明らかにすることを目的としている。本年度は,幼稚園における言葉の育ちを見とり,小学校での国語科の授業に生かすことによって,幼小期の通教科的能力の育成のあり方について検討し,幼小中12年間を見通した通教科的能力の育成につなげていった。小学校2年生では「スイミー」を,小学校3年生では「モチモチの木」を教材にし,幼稚園児および中学生の読みの解釈を踏まえて授業のねらいを設定した。結果として,読みの系統性を踏まえた課題設定を通して上位学年の読みに近づく学習活動により,通教科的能力の育成に資することができた。
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