脈動、地震探査、重力異常から推定される中国雲南省麗江盆地の地下構造

1999 
1996年麗江地震により生じた麗江盆地の異常震度分布の原因を究明するために,脈動観測,屈折法地震探査および重力測定を実施して,盆地の地下構造,特に基盤岩構造を調べた。その結果,脈動や地震探査から求まる速度構造と重力異常から求まる密度構造とでは,基盤岩深度に違いはあるものの,類似の盆地基盤構造が得られた。盆地西縁の雪山断層に伴って基盤岩は700m程度急峻に沈降している。盆地南部を斜めに横切る麗江一剣川断層に沿っては基盤岩に顕著な起伏はない。断層に関係する基盤岩構造が盆地内の震度異常の一因であることが推測される。
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