Improved outcome in ALI/ARDS patients with early administration of sivelestat

2009 
目的:シベレスタットナトリウム水和物(シベレスタット)投与を早期に行うことの効果を検討すること。方法:シベレスタットを使用した様々な原疾患によるacute lung injury/acute respiratory distress syndrome(ALI/ARDS)症例を対象に,シベレスタットをできる限り早期に投与開始するように治療方針を変更し,治療方針変更前後(変更前:晩期投与群31例,変更後:早期投与群54例)での比較検討を行った。検討項目:患者背景(年齢,性別,原疾患,acute physiology and chronic health evaluation(APACHE)IIスコア),急性肺障害発症から投与開始までの時間,シベレスタット投与開始時と投与終了時のPaO2/FiO2(P/F)比,投与期間,転帰(退院時生存率)。結果:性別に有意差を認めたもののその他の患者背景において両群間に差を認めなかった。投与開始までの時間は目標どおり有意に短縮していた(中央値 晩期投与群:46時間,早期投与群:1時間)。投与前のP/F比は早期投与群で晩期投与群に比し有意に高値であり,投与終了時も有意に高値であった。投与開始時値を共変量とした共分散分析において,早期投与群で有意にP/F比が改善していた(晩期投与群:115.4 ± 49.7mmHgから213.6 ± 113.9mmHg,早期投与群:164.8 ± 67.2mmHgから305.3 ± 119.2mmHg)。投与期間に差は認めなかった。生存率は晩期与群58.1%,早期投与群77.8 %であり早期投与群で有意に改善していた。結論:シベレスタットは早期投与が有用である可能性が示唆された。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    20
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []