A CASE OF TREATMENT FOR ESOPHAGEAL STENOSIS CAUSED BY INGESTION OF LITHIUM BATTERY AND ESOPHAGEAL PERFORATION RELATED TO BALLON DILATATION

2000 
症例は脳性麻痺のある12歳の男児で数日前から続く発熱と嘔吐を主訴に当院救急外来を受診した.胸部単純X線撮影で,気管分岐部の高さに円形の陰影を認め,食道異物と診断し,全身麻酔下に食道直達鏡による異物摘出術を施行した.異物は電池で,摘出は容易であったが,肛側食道内腔の狭窄を認めた.ひきっづき食道拡張術を試みたところ,狭窄部位に穿孔が生じ,直ちに手術を行った.穿孔部位は気管分岐部の高さの食道前壁で,穿孔部位から口側に切開を加え,食道内腔を観察すると,穿孔部後壁に, 2/3周性の潰瘍性病変を認め肛側は瘢痕狭窄となっていた.食道前壁の切開線を肛側に延長し,後壁の潰瘍性瘢痕組織を筋層の一部とともに切除し狭窄を解除した.後壁は,正常な食道粘膜を食道短軸方向に結節縫合し,前壁は食道長軸方向に層々二層で結節縫合した.術後1週間,気管内挿管し術後管理を行ったが,術後経過は良好で術後第31日に退院した.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    4
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []