Case of Unruptured Aneurysm of the Sinus of Valsalva into the Right Atrium with Perimembranous VSD

2006 
症例は8歳,女児.生下時より心雑音および心室中隔欠損症(VSD)を指摘され近医にて経過観察されていた.2歳時,感染性心内膜炎,肺膿瘍のため当院で入院加療し,その後当院小児科で通院治療していた.心エコー上大動脈弁閉鎖不全症を認めたため,心臓カテーテル検査を施行したところ,肺体血流比は1.80,左右短絡率は26.9%,VSDは膜様部近傍型欠損であったが無冠尖に逸脱らしき所見を認めた.大動脈弁閉鎖不全症が徐々に増悪したため,手術適応として当科に紹介された.手術は体外循環下にVSDを直接縫合閉鎖したが,右房三尖弁外側に支持性を欠く膜様組織を認め,心筋保護液を注入したところ瘤状の膨隆を認めた.無冠尖より右房側に膨隆する非破裂Valsalva洞動脈瘤(今野分類IV型)と診断し,プレジェット付きポリエステル糸でマットレス縫合により直接縫合閉鎖した.術後は経過良好であり,心エコーでも大動脈弁閉鎖不全は軽度残存したが,Valsalva洞における瘤状の変形も改善しており,第7病日に軽快退院した.
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