The effect of 1 α-hydroxyvitamin D3 on cellular and humoral immunity in hemodialyzed patients

1986 
慢性腎不全血液透析患者 (透析患者) 7名に1αOHD3 0.5μg/日を4週間経口投与し, その前後で, 末梢血白血球数, リンパ球数, リンパ球subpopulation, Mitogen (PHA, ConA, PWM) 刺激に対するリンパ球幼若化能, 血清IgG, IgM値を測定し, 1αOHD3の透析患者の免疫能に及ぼす影響を検討した.透析患者では, 健常者に比しリンパ球数は有意な減少がみられたが, 白血球数, リンパ球subpopulationの比率では有意な差はみられず, 1αOHD3投与後も有意な変化はみられなかった. リンパ球幼若化能に関し, 1αOHD3投与前の透析患者では, 健常者に比し, PHA, ConA, PWM刺激に対するリンパ球幼若化能はともに, 有意に低下していたが, 1αOHD3投与後PHA, ConA, PWM反応ともに有意に上昇し健常者のレベルにまで改善した. 透析患者において血清IgG値は健常者のそれと有意な差はなく, 血清IgM値は, 健常者に比し有意な低下がみられたが, 血清IgG, IgM値ともに1αOHD3投与後有意な上昇がみられた.透析患者では健常者に比し, 細胞性免疫能が低下しており, 1αOHD3投与は, 透析患者の免疫能を改善させることが示唆された.
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