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    Leukemia and Lymphoma
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    症例は45歳,女性.左乳腺腫瘤を指摘され,術前組織検査にて悪性リンパ腫の診断を得て,左乳房温存術を施行し, CHOPやVP-16などの術後化学療法を施行した.免疫組織染色により, non-Hodgkin lymphoma, diffuse medium T-cell typeと判明し,抗HTLV-I抗体の陽性が確認できたことにより成人T細胞性白血病(ATL/L)の乳腺リンパ腫型と確定した.入退院を繰り返し,化学療法を施行したが,術後約3年で,脳転移により死亡した.乳腺原発悪性リンパ腫は稀な疾患であり,画像検査においては術前に乳癌との鑑別は困難な症例が多いとされている. LSG分類においてびまん性リンパ腫大細胞型が大部分を占め,ほとんどがB細胞型であるのに対し,今回われわれは比較的稀なATL/Lの乳腺リンパ腫型の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.
    T-Cell Lymphoma
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