ブコロームの利胆作用の検討-モルモット(guinea pig)

1979 
ブコロームにより起される利胆作用の解剖学的位置を推定するため,guinea pigを用いブコローム投与前後の胆汁流量および,エリスリトールクリアランスにより測定される毛細胆管胆汁流量の変化を検討した.ペントバルビタール麻酔下の胆汁流量はブコローム投与(20mg/100g, ip)前では24.00±2.80μl/min/100g,投与後10分から20分の間では41.66±5.03μl/min/100gと増加した.エリスリトールクリアランスは,投与前14.04±1.41μl/min/100g,投与後27.63±4.24μl/min/100gと著増し,胆汁流量増加の殆んど全てを説明し得た.ブコロームのguinea Pigにおける利胆作用は,犬,ラットに報告された如く,毛細胆管起源性の利胆と考えられる.
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