J-WIND試験から学ぶ―Evidence & Pitfall

2013 
急性心筋梗塞補助療法として,ヒト心房性利尿ペプチド(hANP)あるいはニコランジルの有用性を検討するJ-WIND 試験を行った.臨床研究基盤が十分に整備されていない2000 年から開始したが,参加65 施設の熱意ある協力により,急性期における臨床試験にもかかわらず目標症例数1,200 例を到達することができた.試験結果として,hANP 投与があらたな急性心筋梗塞補助療法になる可能性を明らかにすることができた.JWIND臨床試験の企画運営の経験から,医師主導型臨床試験において必要で注意すべき点を数多く認識することができた.とくに,臨床試験の慎重な計画およびデータマネージメントは,わが国の医師主導型臨床試験において必要な点であると思われる.
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