Quality of life after neck dissection -Multicenter study-

2010 
厚生労働省科学研究費補助金「頭頸部がんのリンパ節転移に対する標準的治療法の確立に関する研究」(斉川班)で作成した頸部郭清術後機能評価法を用いて,本研究班において見学調査され詳細な術式の情報が得られた症例を対象として,郭清範囲の縮小や非リンパ組織の温存,術後照射が,頸部郭清術後Quality of Lifeに与える影響を検討した。郭清範囲をレベルIIIまでに縮小することで,「肩や首の硬さ」や「締め付け感」などの悩みが減ること,レベルVを郭清しても胸鎖乳突筋や副神経を温存すれば,これらの後遺症を軽減させることができること,胸鎖乳突筋の切除により有意に「肩の下がり」がみられること,副神経切除例では「首の痛み」や「外観」での悩みが多いこと,50Gy以上の放射線治療例では「首が硬い」という訴えが強くなること等が確認された。
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