Phospholipid Composition and Tumoricidal Function of Alveolar Macrophage in Bronchoalveolar Lavage Fluid of Primary Lung Cancer Patients.

2001 
原発性肺癌患者10名の気管支肺胞洗浄液 (BALF) 中のリン脂質分析を行い, 肺胞マクロファージの細胞障害活性を測定した. その結果, 原発性肺癌のBALF中のリン脂質量, 蛋白質量は間質性肺炎患者, 健常者に比べて有意に増加 (p<0.05) しており, 局所の組織破壊に伴う透過性亢進の影響が示唆された. BALF中のリン脂質分析では, 対照に比べ肺癌患者のフォスファチジールコリン量が低下し, スフィンゴミエリン量は増加しており, 両者の比は有意 (p<0.05) に低値を示した. また, 肺癌患者のBALF中から得られた肺胞マクロファージの細胞傷害活性は健常者と比べて有意に低く, BALF中のスフィンゴミエリン量との間に負の相関関係を認めた. 以上の結果からBALF中のサーファクタント組成変化が局所の肺胞マクロファージ機能に影響を及ぼしている可能性が示唆された.
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