Internal stress of cured epoxide resins modified with reactive elastomers.

1988 
ビスフェノールA型エポキシ樹脂を3種の反応性エラストマーによって変性し, エボキシ樹脂硬化物の内部応力や線膨張係数に及ぼすエラストマー変性の影響を検討した. いずれのエラストマー変性系でも, 硬化物はエボキシマトリックス中にエラストマー相の分散した二相構造を持つことが示された. この二相構造の形成により変性系のガラス状領域の弾性率は未変性系に比べかなり低い値を示した. 一方, 硬化物の線膨張係数は変性に伴い増加の傾向を示したが, ボリジメチルシラノール変性系のみは未変性系とほぼ同じ線膨張係数を示した. これらの変性エボキシ樹脂硬化物の内部応力はいずれの系でも未変性系の1/2程度の低い値を示した. 特にボリジメチルシラノール変性系で効果的な内部応力の低下が観察された. これは, ボリジメチルシラノール変性系では膨張係数の増加を生じないため, 弾性率の低下による内部応力の低下のみが生じるのに対して, 他のエラストマー変性系では弾性率の低下による内部応力の低下と膨張係数の増加による内部応力の増加が同時に生じるためと考えられる.
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