Seasonal Changes of Primary Productivity in Tosa Bay, Japan
2004
土佐湾湾央の定点において2000年7月から毎月1回,現場法で基礎生産速度を測定し,同時に栄養塩濃度とサイズ別クロロフィルα量を測定した。調査期間中,基礎生産速度の水柱あたりの積算値は0.27gC m-2 d-1(2000年9月)から1.39gC m-2 d-1(2001年5月)の範囲で変動し,土佐湾における2001年の総基礎生産量は約267gC m-2 y-1と見積もられた。また,2000年7月,2001年5月,8月は亜表層(水深16~27m)に0.03gC m-2 d-1以上のピークが認められ,成層期の亜表層に,クロロフィルだけでなく基礎生産のピークも出現することが明らかになった。土佐湾では,春季ブルーム期以外にも湧昇構造による下層からの栄養塩供給により,高い基礎生産が持続されると考えられた。
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