2-(2-ピリジルアゾ)-4-メチルフェノールのインジウム錯体およびその金属指示薬としての応用

1968 
2-(2- ピリジルアゾ)-4-メチルフェノール(PAC)とインジウム錯体の組成,生成定数などを測定し,PACを指示薬としてインジウムをキレート滴定する場合の最適滴定条件をρM~ρH図および光度滴定によって検討した。酢酸-酢酸ナトリウム溶液中ではインジウムにPAC(A-)と酢酸イオン(X-)が配位した配位子混合錯体InAX+ ,InAX2,InAX3-などを生成する。PACはインジウムのキレート滴定におけるすぐれた指示薬であり,滴定液中の酢酸と酢酸イオンの全濃度を0.1~0.5mol/lとし,ρH3.5~5で滴定した場合にもっとも鋭敏な終点が得られる。またこの滴定においては混合錯体の生成が当量点の変色に重要な役割を果している薬。PACを指示として種々の金属イオンをキレート滴定する場合の滴定条件を示した(表2)。
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