4.内分泌・代謝機能
2018
内分泌・代謝系は加齢に伴う変化を受けやすい.とくに,① 視床下部・下垂体・性腺系,② 副腎アンドロゲン,③ 視床下部・成長ホルモン・IGF‒1 系は低下しやすい.また,インスリンは分泌低下や抵抗性をきたしやすい.一方,コルチゾール,ACTH,遊離T4は加齢変化を認めない.加齢に伴うホルモン作用の低下は認知機能障害,うつ,サルコペニア,フレイルなどの老年症候群や骨粗鬆症,糖尿病,心血管疾患,死亡と関連するという報告がある.長期のホルモンの投与で副作用なく,それらのアウトカムを改善する報告は少ない.今後,ホルモンの加齢変化の機序をさらに解明することが必要である.
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