ゲル炉過法によるポリ(アクリル酸アンモニウム)の分別と直接キャラクタリゼーション

1991 
ゲル炉過法によるポリ(アクリル酸アンモニウム)の分別と分子量の測定法を組み合わせてポリ(アクリル酸アンモニウム)の直接キャラクタリゼーションを行った。ゲル炉過にはトヨパールを用い,溶離液は0.2Mリン酸緩衝液を用いた。溶出溶液の光散乱測定から得られた各分別区分の重量平均分子量MW,溶液中でのひろがりRG,粘度測定から得られた固有粘度[η],は溶出順序にしたがって低下していることから,分子径によってポリ(アクリル酸アンモニウム)の分別が行われていることがわかった。また,分析用GPC測定から各分別区分のピーク位置を求め,GPC校正曲線を作成し,各分別区分の分子量分布を求めてMWと数平均分子量Mnとの比MW/Mnを得た。その結果各分別区分は・未分別試料と比較してかなり分子量分布が狭いことが確かめられた。特に分別の前半に溶出した区分ではMW/Mn < 3とかなり狭い区分が得られた。ゲル炉過法による分取実験と各区分の分析用Gpc測定を3回くり返して行い,分取実験の良好な再現性が得られた。
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