1 検査部×ICT −検査部,感染制御認定臨床微生物検査技師との連携−

2007 
検査部内の微生物検査部門の役割は,従来から行っている起因菌の検索が主体であることに変わりはないが,感染対策分野においても我々の専門的な知識が必要とされている.感染対策チーム(Infection Control Team:ICT)の一員としてInfection Control Doctor(ICD),Infection Control Nurse(ICN),感染制御専門薬剤師(Infection Control Pharmacist:ICPh)などが各職種の感染対策の専門職として知られている.我々検査技師においても,日本臨床微生物学会が平成18年度から独自にスタートさせた「感染制御認定臨床微生物検査技師制度」(InfectionControl Microbiological Technologist:ICMT制度)で,第1回資格取得者253人に認定証が交付された.検査技師の認定制度としては,平成13年度から,日本臨床微生物学会,日本臨床検査医学会など4つの団体で組織された認定臨床微生物検査技師制度協議会が「認定臨床微生物検査技師制度」を実施しており,18年度までに375人の認定臨床微生物検査技師が誕生した.しかし「認定臨床微生物検査技師制度」が持つ認定範囲は幅広く,臨床微生物学と感染症検査法の分野における専門職という位置付けであった.そこで他職種の専任性のように感染制御分野に特化して新たな認定を行うものとして「ICMT制度」が創設された.その行動目標を表1に示す1).
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