高等学校社会系教科における批判的思考力を育成する授業開発の研究(IV) : 地理歴史科日本史A小単元『富岡製糸場と絹産業遺産群』の場合

2015 
社会系教科では,社会認識を通して公民的資質を育成することが目指される。社会認識については,現代社会の制度・システムを当然のものとして捉え認識するのではなく,社会的・歴史的背景を踏まえた上でどう認識するのかを考えることが重要であり,批判的思考に基づいて真理性や正当性についての妥当性を吟味しながら認識する必要がある。社会系教科の授業では,こうした批判的思考に基づく認識形成過程が中心をしめるべきであり,それを通して公民的資質は育成され,社会について知的で実践的かつ合理的意志決定ができるようになると考える。本研究では,批判的思考に基づく認識形成を行うための方略とそのための内容構成を検討し,「富岡製糸場と絹産業遺産群」を教材として「日本史A」の授業を開発,提示した。
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