Studies of Questionaire about Breast Self Examination in MHTS.

2000 
近年の乳癌発生率の増加傾向は, 様々な領域で活躍する女性達にとって深刻な問題である。こういった社会情勢から, 健診施設では従来の乳癌検診にマンモグラフィーや超音波検査を積極的に取り入れようとする方向に動いてきている。当センターにおいても今後マンモグラフィーの実施が予定されているが, これに先だって当事者である女性受診者が現在の乳癌検診をどのように受けとめ, また自己検診についてどのような認識をもっているのか把握することが重要であると考え, アンケート形式による意識調査を実施した。今回の意識調査では, 女性受診者の乳癌に対する関心度を自己触診の実施状況から間接的に把握することにした。アンケート結果からは, 自己触診について知ってはいるが実施はしていない受診者が多く, 理想的とされる自己触診を実施している受診者は少ないということ, 今後自己検診について指導の機会があっても参加を希望しないという受診者が存在するということなどが明らかとなった。この意識調査の後, 希望者を対象に乳房の自己検診法についての集団指導を開始し, 同様に意識調査を実施したので, 今回そこで得られた結果も併せて報告する。
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