Cardiovascular lesions of the adult patients of kawasaki disease.

1996 
川崎病は新しい小児の急性熱性発疹性疾患として川崎により最初に報告されたが,その後全身の中小動脈に起こる急性のself-limitedな系統的血管炎であることが分かった1).とくに冠状動脈瘤,虚血性心疾患,全身動脈の動脈瘤,弁膜症,心筋炎,心膜炎,早期動脈硬化などが心血管障害として問題となるが2),なかでも冠状動脈病変が重要である.しかしながら,これらの長期的な予後や自然歴についてはまだ不明の点が多い.さらに川崎病の最初の報告から25年以上経過し,初期の例はすでに成人に達している.これらの例では当時,冠状動脈病変が問題にされていなかったため,冠状動脈の精査がなされておらず,現在,原因不明の冠状動脈瘤もしくは虚血性心臓病として内科領域で取り扱われている例もあると考えられる.ここでは川崎病心血管障害の自然歴および長期的な問題点と成人における川崎病後遺症について述べる3).
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