Alterations in Platelet Count following Surgery for Colorectal Carcinoma

1989 
大腸癌手術後早期の血小板数の変動と血小板数測定の臨床的意義を明らかにする目的で, 62例 (結腸癌30例, 直腸癌32例) について術後7日目までの血小板数と, これに影響を与える因子および術後合併症との関連を検討した. 血小板数は術後2日目に最低となるが, 術後3日目以後増加し, 5日目に術前値に回復し, 7日目には逆に術前値より有意に増加した. 血小板数減少と有意の相関を有していたのは手術時間と出血量, 輸血量であった. 血小板の減少, 特に術後3日目での120×103/μl以下の減少は重篤な合併症発生と有意の関連を認めたが, 白血球数と合併症との間には有意の関連はなかった. 今回の検討より, 術後早期の血小板数の変動を知ることは感染症を主体とした大腸癌手術後合併症の早期診断に重要な情報を提供すると考えられた.
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