DETERMINATION OF THE SUBSURFACE STRUCTURE OF PADANG CITY, INDONESIA USING MICROTREMOR EXPLORATION
2010
本研究では,インドネシア・パダン市において60点の単点3成分観測および12地点の微動アレイ観測を実施し,地盤構造の推定を行った.パダン市では2009年スマトラ島沖の地震(Mw7.6)の際,特に沖積平野に位置する市街地で甚大な被害が発生している.本研究による微動探査の結果,微動アレイ観測記録の解析から,S波速度80~1900m/sの地下構造モデルを推定できた.工学的基盤までの表層地盤のS波速度は80~300m/sであった.H/Vのピークは明瞭な単峰型が多く,ピーク周期は海岸部で長くなる傾向があり,1.5~3.0秒であることがわかった.S波速度構造,H/Vの特徴から軟弱な沖積層がこの地域全域に広く分布していることがわかった.基盤深度については,工学基盤(Vs=500m/s層)までの深さが最深部で100mに達することがわかった.
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