Aquagenic Wrinkling of the Palmsの1例

2011 
24歳,男性。初診の2年前から入浴の際,両手掌のみに浮腫性丘疹が出現するようになった。ピリピリ感を伴い,風呂上り30分程で自然に消退していた。検査では浸水刺激で丘疹の出現を認め,温水でより強く症状を認めた。丘疹から施行した皮膚生検では,真皮の軽度浮腫,真皮乳頭層の毛細血管拡張と血管周囲にわずかにリンパ球浸潤を認めるのみであった。臨床症状・検査所見より aquagenic wrinkling of the palms と診断した。抗ヒスタミン薬と自律神経調節薬の内服を行い,当初は温熱蕁麻疹様の病態を疑って温熱減感作療法を施行したが,温熱減感作療法の施行回数の増加とともに丘疹出現は著明に軽減した。 aquagenic wrinkling of the palms は多く報告されているが,病態に関しては解明されておらず,温熱減感作療法が有効であった報告例は認めなかった。
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