A CASE OF ACUTE APPENDICITIS WITH MESENTERIUM COMMUNE

2009 
今回われわれは総腸間膜症患者に発症した急性虫垂炎の1例を経験した.症例は25歳の男性.嘔吐,腹部膨満感を主訴に当院受診した.精神発達遅延のため会話は困難であった.Vital signは安定していたが,腹部所見では筋性防御を認めた.血液検査上,炎症反応を認め,腹部CT検査で小腸の拡張および腹水を認めた.原因同定は困難であったが,汎発性腹膜炎と診断し緊急手術を施行した.結果は総腸間膜症に合併した急性虫垂炎の穿孔による腹膜炎であった.虫垂切除術および洗浄ドレナージを施行した.術後経過は良好であった.急性腹症の診断の際には,総腸間膜症のような解剖学的な位置異常を呈する疾患も念頭にいれた慎重な診断が必要であると思われた.
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