Congenital nevus上に生じたproliferative noduleの1例

2008 
54歳, 女。生下時から存在する右足背の褐色斑が, 徐々に拡大。初診7年前から褐色斑辺縁に正常皮膚色の腫瘤を認めた。右足背に17×15mm大の不整形褐色局面を認め, 局面内に点状黒色斑が散在し, 右辺縁に1cm大のドーム状に隆起する表面平滑な正常皮膚色腫瘤を認めた。褐色局面の組織像はintradermal nevusの像を示し, 腫瘤部は真皮中層から深層にかけて明るい細胞の集籏が島嶼像にみられた。細胞の形態は類円形から多角形で, 好酸性の胞体を有するものと明るいballon cell様の細胞がみられ, 一部にメラニンを有する細胞や空胞化を伴った。多核巨細胞も散見された。核は小型から大型のものまであり, 多形性がみられた。核分裂像は目立たなかった。HMB-45は陰性だったが, MITF, melan-A, S-100蛋白は陽性を示し, MIB-1は約1%陽性であった。以上から先天性色素性母斑上に生じたproliferative noduleと診断した。
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