Campylobacter peritonitis in a patient on continuous ambulatory peritoneal dialysis.

1993 
我々はCampylobacterによるCAPD腹膜炎を経験した. 文献的には極めて稀な症例とされるので報告する. 症例は43歳女性. 1970年血液透析に導入. 1985年に内シャント閉塞をきたし再建困難なためCAPDに移行したが, 以後腹膜炎を頻回に繰り返していた. 1991年7月5日に下痢を生じ翌6日より排液混濁. 7月8日にはCRP 50.5mg/dl, 腹膜透析液中細胞数832/3mm3となり入院した. 薬剤アレルギーのため使用可能な抗生剤が限られ, vancomycin, tobramycin, minocyclineの投与を開始, 入院時の腹膜透析液よりCampylobacter fetusが同定されたが, その後は排液中より消失した. しかし菌交代現象によりEnterococcus faecalisが出現し腹膜炎が遷延したため8月21日Tenckhoffカテーテルを抜去し鎖骨下静脈カテーテルを用いた血液透析に移行した. Campylobacter fetusの感染経路は確定し得なかったが, 注腸透視では上行結腸に直径5mm大の憩室を認め, 腸管感染を起こした後, 経腸管壁的に腹膜炎に進展した可能性が考えられた.
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