A CASE OF METACHRONOUS CARCINOMA ARISING IN A COLOSTOMY SITE AFTER ABDOMINOPERINEAL RESECTION FOR RECTAL CANCER

2003 
症例は1997年に直腸癌に対し腹会陰式直腸切断術を施行した75歳の男性. 2002年3月,食欲不振から脱水状態となり,当院内科を受診した際,人工肛門部の腫瘤を指摘され当科へ紹介された.腹部は平坦,軟であったが,人工肛門に7.5×7.5cm大の腫瘤を認め,生検の結果は腺癌であった.他臓器への転移は認めず,人工肛門および腹壁とともにS状結腸切除術を施行し,下行結腸を用いて人工肛門を再造設した.術後経過は良好で, 10カ月経過した現在,再発の徴候を全く認めず健在である.人工肛門に癌が発生することは極めて稀であり,本邦では本症例を含めわずかに39例の報告をみるに過ぎない.そのなかでも腹会陰式直腸切断術後の本症例のごとく,原発性人工肛門癌の報告例は24例とさらに少ないことから,文献的考察を加えて検討した.
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