Analyses of Dietary Habits and Food Items Consumed by Japanese Female Students in Seven Different Cities.

1996 
1) 今日の食品の市場に出回る数は多い。現在の日本の女子学生は134万人である。このような状況下にあって今日の女子学生はどれだけの食品を摂取しているのだろうかについて, 福岡市城南区, 高知市旭天神町, 岡山市伊島町, 吹田市藤白台, 松戸市相模台, 仙台市青葉区および網走市字八坂の各大学に平均女子学生数1, 300人が在籍するうち, 栄養・食品学を選考する19歳から21歳の女子学生を対象に, 各地において20人以上, 調査期間は3日間 (1989年の10月から11月) の調査をした。2) 2, 718回の全食事回数 (各地平均388回) の解析の結果, 1回の食事および1日の摂取食品数は, それぞれ10.2品目および26品目であった。摂取食品数は, 各地域において統計的に差がなかった。3) 摂取食品のうち, 重複のない食品数は平均は380品目であった。理論的最大摂取食品数550~620品目であった。4) 各調査地域において摂取された上位35位の食品の共通摂取食品数は16品目あった。その共通品目はxx2検定で, なんら地域間の差はなかった。5) 低頻度摂取食品のなかで, 3回, 2回および1回摂取された食品数は, それぞれ全食品数のうち, 9.0%, 14.7%, 33.9% (計57.6%) となって, 摂取回数あるいは摂取頻度が低くなるにつれ食品数は多くなっていた。3回摂取以下の食品数は全食品数の約3分の2に相当した。それぞれの地域の低摂取頻度の摂取食品数に対する比率 (%) は1回から3回までのそれぞれの値においてxx2検定で, なんら統計的に差はなかった。6) 摂取食品のABC分析の結果, 全摂取頻度の50%および75%を占めるにはそれぞれ30品目および71品目であった。残り4分の1は地域によって異なり, 250品目から350品目で占められていた。7) 18食品群でみた摂取食品数ではとくに野菜類と魚介類, 穀類, 果実類, 菓子類および調味料・香辛料類であった。一方, 品目数の少ない食品群はタマゴ類, 油脂類および種実類であった。これらの食品数は, 調味料・香辛料類は別として, 食品成分表のそれぞれの食品群の食品数に対応していた。成分表にない食品類のどの地域においてもかなりの数であった。8) 厚生省の1日30品目推奨値は多いことを考察した。9) 低摂取頻度食品および成分表にない食品の品目数は多く, とくに後者は, 代表食品群として換算されるため, 栄養摂取量換算においてかなり困惑をもたらすものと考察した。10) 摂取食品の地域間の比較において, 地域の特性を示すのは, ある地域での摂取頻度がいくらかあり, 別地域では極端に低いといった食品に注目したほうがよいと考えられる。11) 摂取食品の記載の信頼性, 個々の食品の摂取頻度および摂取食品の食事回数の増加に伴う増加の様相は, 各地域における曲線はほぼ類似の曲線から, 十分見られ, お互い比較しうる確証であると考察した。12) 1回の食事および1日の平均摂取食品数, 低摂取頻度の食品数の摂取食品数に対する比率 (%) において, それぞれの地域でなんら差はなく, 日本の女子学生の食品数摂取状況は地域によって特性はなく, 摂取食品数の数の多さからして, 楽しい食生活に満ちていると結論づけた。
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