Popliteal Artery Pseudoaneurysm Associated with Osteochondroma

2012 
骨軟骨腫(外骨腫)は最も頻度の高い良性の骨腫瘍であり,若年者の大腿骨遠位部に好発する.骨軟骨腫の血管系の合併症は膝窩動脈領域の報告が散見されるが,仮性動脈瘤形成は比較的稀である.症例は48歳,女性で,右膝窩部の拍動性腫瘤を主訴に紹介された.MD-CTで膝窩動脈の仮性瘤と診断され,疼痛と拡大傾向を認めるため,手術を施行した.仮性瘤内腔に膝窩動脈に通じる約1 mmの交通孔を認め,膝窩動脈に近接して鋭利な骨軟骨種の突起を認めた.交通孔を含む膝窩動脈を部分的に切除した後,端々吻合を行った.仮性瘤の発生機序として,大腿骨の骨軟骨腫が隣接した膝窩動脈に接触し,損傷を受けた結果,出血をきたし,仮性瘤を形成した可能性が示唆された.大腿骨遠位部に骨軟骨腫を指摘されている症例は,膝窩動脈が損傷を受ける可能性ひいては仮性動脈瘤の形成を念頭に置いて経過観察する必要があると考えられた.
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