A case of pseudolymphoma with monoclonal B cell infiltration complicated with Sjögren's syndrome

1993 
シェーグレン症候群(SS)の経過中に偽リンパ腫を合併し,遺伝子解析によりモノクローナリティーを証明しえた1例を報告する.症例は62歳女性で, 40歳頃より両側耳下腺腫脹が出現し,口腔および眼球の乾燥感,多発性の関節痛を認めた.口腔小唾液腺生検,シアログラフィーなどによりSSと診断された.経過中,耳下腺の無痛性の腫脹は増減を繰り返していた. 1年前より胸部単純X線撮影にて異常陰影が発見され,同時期に行った耳下腺生検像よりSSに伴う偽リンパ腫と診断された.しかし,発熱と体重減少が出現し,耳下腺腫瘤の増大をみたため悪性リンパ腫を疑われ入院となった.耳下腺,耳下腺部リンパ節生検および経気管支的肺生検(TBLB)による組織診では悪性所見は認められなかったが,サザン法およびPCR法による遺伝子解析により,上記組織においてB細胞のモノクローナルな増殖が認められた. SSの経過中に発生する偽リンパ腫のクローナリティーについて遺伝子解析を試みた報告は本邦では少なく,若干の文献的考察を加えて報告する.
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