A case of acute hepatitis C in which transmission of HCV strain from a patient with chronic hepatitis C was demonstrated

2006 
症例は, 32歳, 男性. 黄疸と褐色尿を主訴に当院を受診し, 肝機能障害を認めたため当院入院となった. HCV抗体低力価陽性, HCV RNA陽性および他のウイルスマーカー陰性より, C型急性肝炎と診断した. 入院後, 黄疸の増強を認めたものの, その後, 次第に肝機能は改善し退院となった. 感染源の検索のために詳細な病歴の聴取をしたところ, 患者の友人が慢性肝炎にて当院通院中で, その友人と注射器の不適切な使用をしたことがわかった. 両者からHCVを検出し, E1およびNS5B領域の遺伝子配列を決定したところ両者とも遺伝子型2a型で, 相同性は100%であった. C型慢性肝炎にて通院中の患者からのHCVの水平感染にて発症したC型急性肝炎の1例を経験した. ハイリスクグループにおけるHCVの新規感染は解決すべき問題であり, 今後その実態の解明と対策が必要である.
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