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TWO CASES OF DIETETIC ILEUS

2005 
食餌が原因となり生じる食餌性イレウスは比較的稀である.今回われわれは手術既往のある症例と手術既往のない症例をそれぞれ経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.【症例1】58歳,男性. 38歳時に胃穿孔のため広範囲胃切除術(Billroth-I)の既往歴があった.腹痛にて当院を受診,小腸の拡張と鏡面像を認めた.癒着性イレウスと診断し,保存的治療を施行したが改善せず手術となった.腸管の癒着は軽度で,イレウスの直接原因にはなっていなかった.拡張小腸内には昆布が大量に認められた.【症例2】54歳,男性.腹痛,嘔気にて来院した.開腹手術の既往はなく,食事歴で餅を摂取していた.腹部CT検査にて拡張小腸内にhigh densityな物質を認めたため食餌性イレウスを疑い手術を施行した.腸管には癒着などの器質的異常はなく,回腸末端付近に未消化の餅が充満しており,食餌性イレウスと診断した.
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