Effects of Application Using Coated Urea and Dicyandiamide for Tea Field

2007 
茶園土壌における長期間の硝化抑制効果を目的として,硝化抑制剤Ddと尿素を被覆したDd入り被覆尿素の施用技術を検討した。Dd入り被覆尿素70日タイプの溶出は,被覆尿素70日タイプより,特に低温時期で溶出が著しく遅かった。被覆尿素70日タイプと同じ溶出特性を得るためには,春肥ではDd入り被覆尿素40日タイプの施用が望ましいと考えられた。また,秋肥及び夏肥,春肥でDd入り被覆尿素を利用すると,Ddの硝化抑制作用により,被覆尿素よりも窒素溶脱が低減し,施肥窒素の吸収率が高まることで,二,三番茶の品質が向上した。しかし,Dd入り被覆尿素を年間を通じて連用すると,3~4年目はうね問土壌中に蓄積した窒素の分解や,アンモニア酸化細菌による硝化の抑制が低下することにより,溶脱窒素濃度が低下しない可能性が認められた。
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