A Case of Hepatocellurer Carcinoma Localized to the Caudate Lobe Accompanied by Repeated Hemobilia
2010
症例は55歳の男性で,平成16年5月に前医で肝S1の径2 cm大の肝細胞癌に対して肝動脈塞栓術を施行された.平成17年8月に右季肋部痛が出現し,腹部CTにて胆嚢内に血腫を認め,出血を伴った急性胆嚢炎の診断で胆摘術を施行された.胆嚢内に凝血塊の貯留を認め,粘膜は軽度の炎症所見を認めた.平成17年11月に背部痛,下血,黄疸が出現したため,精査を施行され,ERCPで胆道出血を認めた.腹部造影CTで尾状葉に径3 cmの境界不明瞭な腫瘍を認め,肝細胞癌再発が疑われ,当科紹介となった.肝細胞癌再発に対して手術を行うこととした.術中胆道鏡にてSpiegel葉胆管枝より連続性に左肝管へ進展する腫瘍栓を認めた.肝細胞癌の胆管浸潤と診断し,肝左葉および尾状葉全切除を施行した.肝細胞癌の胆管浸潤によって胆道出血を伴う症例の頻度は少ないが,肝細胞癌経過観察中の胆道出血の原因としての胆管浸潤も念頭におく必要がある.
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