Internal Structure and Photodegradation of Oriental Lacquer Film.

1999 
ウルシオールの分子構造から想定される,漆中で逆ミセル構造をとつた分子集合体を電子線マイクロアナライザー(EPMA)によつて調査した.鉄イオンを含む漆塗膜を分析した結果,くろめ過程からの硬化物が逆ミセル構造の集合体を形成していることを示していた。異なる条件の下で硬化させた漆塗膜の光劣化について,曝露時間に対するIRスペクトル,含有酸素量,昇温加熱時の発熱量の変化により検討した。その結果は漆塗膜における逆ミセル構造を指示することとなった。さらに,この研究で行つた測定結果は,光劣化の初期状態の評価に有用な情報を与えることがわかった。
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