Crohn 病における栄養療法 Up to Date

2016 
◎Crohn 病では経口摂取不良に加えて消化吸収障害,蛋白漏出も合併し,必要量との不均衡から蛋白・エネルギー低栄養状態を呈する.抗TNF-α製剤などの薬物療法にはめざましい進歩がみられ,経腸栄養や静脈栄養の栄養療法の意義も変わりつつあるが,栄養療法が重要であることに変わりはない.栄養療法は単独でも寛解導入・寛解維持効果に優れ,安全性の高い治療法である.さらに,抗TNF-α製剤との併用効果もメタ解析で確認され,栄養療法の意義が再認識されているところである.Crohn 病では,炎症性サイトカインによりエネルギー代謝が亢進する.したがって,栄養療法を施行するにあたってはエネルギー必要量を適切に算出し,必要量を充足するように心がける.また,体重や体組成,血液生化学検査値などをモニタリングし,栄養状態を評価しながら効果的な栄養療法を実施することが重要である.
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