Pathological study on the vascular structure of precancerous lesions in rat liver: The analysis of the hepatic sinusoid using confocal laser scanning microscopy.

2000 
前癌病変の血管構築を明らかにする目的で共焦点レーザー顕微鏡を用い, ラット肝前癌病変の類洞血管構築を観察・検討した. ラット胸部大動脈から蛍光色素・ゼラチン混合液を注入して得られた肝血管鋳型標本について連続切片を作製し, ラット肝前癌病変であるglutathione S-transferase-P (GST-P) 陽性過形成結節61結節および肝細胞癌2結節の類洞血管形態を検討した. その結果, GST-P陽性結節の22.9%で類洞の不整な狭小化および蜂窩様変化を認めた. この変化はhyperplastic noduleで高頻度にみられた. 一方, 肝細胞癌では類洞様血管腔の不整な拡張を認めた. 肝前癌病変では血管床が減少している結節が存在すると考えられ, 発癌過程において結節内血流の低下した段階が存在することが示唆された.
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