血液透析中の去勢抵抗性前立腺癌に対しDocetaxel/Prednisolone併用療法が奏効した1 例

2013 
症例は血液透析中の71 歳,男性。2006年にリンパ節転移を有する前立腺癌に対して内分泌療法が開始されたが,約6か月で治療を自己中断した。2009 年に治療再開後はいったん奏効したが,去勢抵抗性となり化学療法を目的に2011 年9 月に当科紹介となった。docetaxel(DOC 60 mg/m2 3週ごと)+prednisolone(PDL 10 mg連日内服)併用療法を開始した。重篤な有害事象は認めず,2 コース目以降は外来化学療法に移行した。4 コース終了時にはPSA は治療開始時と比較して56%減少していた。血液透析患者に対する化学療法は推奨される投与量やレジメンが確立していないが,本例においては去勢抵抗性前立腺癌に対する標準プロトコールであるDOC,PDL 併用療法をDOC の投与量を低用量とすることにより安全に施行でき,治療効果が得られた。
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