一般病棟における呼吸理学療法定着へ向けての取り組み 入院早期に呼吸理学療法プログラムを導入し，退院後も継続することができた症例

はじめに　当病棟では，呼吸器疾患患者のための運動プログラムを作成した．今回，慢性閉塞性肺疾患（chronic obstructive pulmonary disease；COPD）の急性増悪で，呼吸困難感が強い患者に対してこのプログラムを使用し，病期に応じた呼吸理学療法を実施した．その結果，患者の呼吸困難感，ADL・QOL，運動耐容能が改善した．また退院後もプログラムを継続することで，在宅でも呼吸理学療法が継続できた．考察を加え，この症例について報告する．