Two cases of Candida endocarditis associated with abdominal disease
1996
症例1は63歳の男性. 肝膿瘍および早期胃癌の既往があり, 発熱のため入院. 心エコーおよび血液培養にてカンジダ性心内膜炎と診断し, 外科的治療を行った. その後, 感染のコントロールに時間を要したが, 軽快退院した. 症例2は65歳の男性. 発熱のため近医を受診し, 総胆管腫瘍と診断され切除したが, 発熱が持続し当科に紹介された. 聴診上III音IV音および心雑音を認め, 心エコーおよび血液培養よりカンジダ性心内膜炎と診断した. 心不全を含め内科的治療を開始したが, 多発塞栓を併発し死亡した. 本症は早期診断および外科治療の時期決定が重要であり, 特に基礎疾患のある高齢者の発熱に対しては, 本症をも念頭においた原因検索が必要である.
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