A CASE OF ESOPHAGEAL HIATAL HERNIA WITH INCARCERATED AND PERFORATED STOMACH AND TRANSVERSE COLON

2004 
右胸腔内へ胃,横行結腸が脱出,嵌頓し,更に穿孔をきたしたために呼吸困難,ショック症状を呈した食道裂孔ヘルニアの1例を経験したので報告する.症例は84歳,女性.主訴は突然の呼吸困難でショックの状態で当院へ搬送された.胸部単純X線検査では右下肺野は無気肺を呈しており消化管ガスによる圧排のためと考えられた.上部消化管造影検査では胃全体が胸腔内に脱出しており,臓器軸性胃軸捻転による造影剤の停滞を認めた.胸部CT検査では胃と腸管が右胸腔内へ脱出し右肺下葉の無気肺を認め,縦隔は軽度左に偏位していた.以上の所見より,胃軸捻転を伴った胃および腸管の右胸腔内への脱出,嵌頓を呈した食道裂孔ヘルニアと診断した.手術は食道裂孔部縫縮術,横行結腸穿孔部の部分切除,人工肛門造設術を施行した.術後は一時的に改善傾向がみられたものの, DIC,多臓器不全のため,術後45日目に死亡した.
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