先天性第VII因子欠乏症患者に対する遺伝子組換え活性型第VII因子製剤(注射用ノボセブン®)の有効性と安全性

2006 
先天性第VII因子欠乏症患者に対する遺伝子組換え活性型第VII因子製剤(rFVIIa, 注射用ノボセブン®;ノボ ノルディスク ファーマ株式会社)の後方視的な使用成績調査を実施した.対象は13名の先天性欠乏症で,男性6名と女性7名,年齢は生後60日から78歳,血漿第VII因子活性は3%以下が7名,3~10%が2名,10%以上が4名であった.1回に10~35 μg/kgのrFVIIaを投与し,必要に応じて2~8時間毎(その後は適宜延長)に追加した.2名の月経過多や1名の関節出血に有効で,3名の抜歯,2名の小手術および6名の大手術の止血管理においても良好な止血効果を示した.rFVIIaに関連する有害事象は1名の軽度臨床検査値異常以外は認められなかった.欧米においては先天性第VII因子欠乏症患者に対しrFVIIaを1回15~30 μg/kgで4~6時間ごとに投与することが承認されており,今回の検討でもその妥当性が確認された.先天性第VII因子欠乏症患者にrFVIIaは有用かつ安全である.
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