A Case of CA19-9 Producing Tumor in the Left Ventricle Detected by Echocardiography

2006 
症例は44歳男性で, 心臓超音波検査を施行し左心室後壁に腫瘤を認め, 緊急摘出手術となった. 腫瘤のエコー性状は表面が不整, 境界は不明瞭で, 高輝度な部分と低輝度な部分が混在する病変として描出された. 摘出した腫瘤内容物のヘマトキシリン・エオジン染色では, フィブリン塊の中に多数の炎症細胞 (好中球) の浸潤を認めた. 上皮性腫瘤の鑑別診断に用いるケラチン染色では局在性に陽性であった. また血清CA19-9の高値が腫瘤によるものかを鑑別診断するために免疫染色を行った結果, 局在性に濃く陽性であった. 一方, グラム染色は陰性であり, 細菌培養にても同様の結果を得た. これらの結果より, この腫瘤は上皮性のCA19-9を産生する病変と考えられた. 心臓超音波検査にて発見した稀な左心室の腫瘤の1症例であった.
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